2023.07.25
全国政務調査会長会議を開催令和6年度概算要求など当面の政策課題を説明兵庫県連など地方組織から地域事情を踏まえた要望
7月25日午後1時から全国政務調査会長会議が行われ、党本部から萩生田光一党政務調査会長、新藤義孝政調会長代理らが出席、原テツアキ兵庫県連政調会長(県会議員)をはじめ47都道府県連政調会長らがオンライン参加しました。
冒頭、あいさつに立った萩生田政調会長は、「地方組織を大切にし、意見交換の頻度を上げて情報共有を進める。野党にはない国政と直結した政策づくりに取り組みたい」と趣旨を説明、「明るい令和6年度予算編成につなげていきたい」と抱負を語りました。
次いで、松本洋平党政調副会長・事務局長が、「当面の政策課題」として以下の4項目いついて概要を説明し、地方組織からの要望・質疑を受けました。
全国政務調査会長会議を開催
1、令和6年度予算概算要求に当たっての基本的な方針(案)について
1)令和6年度予算「経済財政運営と改革の基本方針2023」は、「経済財政運営方針2022」及び「同方針2021」に基づき、経済財政一体改革を進める。重要な政策選択の幅をせばめることなく、歳出全般にわたり施策の優先順位を洗い直し、ムダの徹底排除、予算内容を大胆に重点化する。
2)年金医療等は、自然増を加算した範囲で要求、増加額は改革の実行等により効率化に努める。
3)構造的賃上げ、少子化対策・こども政策等の強化のため「重要政策推進枠」を設ける。
4)「経済財政運営と改革の基本方針2023」は、「加速する新しい資本主義―未来への投資と構造的賃上げの実現」を目標として、「マクロ経済運営の基本的考え方」「新しい資本主義の加速」「我が国を取り巻く環境変化への対応」「当面の経済財政運営と令和6年度予算編成に向けた考え方」により編成する。
*要求・要望は8月末日を期限とする。
2、自衛隊の施設強靭化
1)災害対処拠点となる駐屯地・基地等の機能維持・強化すべての自衛隊施設について対策経費を計上。
2)自衛隊施設の抗たん性(武力攻撃・テロ行為等)を向上
3)マスタープランに基づき基地・駐屯地の最適化を図り、老朽化が進む施設への対応を図る。
3、「こども未来戦略方針」―次元の異なる少子化対策の実現のための「こども未来戦略」の策定に向けて
1)「こども・子育ての政策の強化と3つの基本理念」、「加速化プランの今後3年間の集中的な取組」、「こども・子育て政策が目指す将来像とPDCAの推進」等により、策定を進める。
2)少子化はわが国が直面する最大の危機であり、2030年までがラストチャンスであると位置づける。
3)若い世代が希望通り結婚し、安心して子育てできる社会、子どもたちが分け隔てなく大切にされ、育まれ、笑顔で暮らせる社会の実現を図る。
20府県連から地域視点に立つ政策づくりに提案
政策課題の説明の後、兵庫県連を含む計20府県連から要求・要望が提示されました。
中では、「ワンヘルスの推進を選挙公約に盛り込んで」、「物価高騰対策の財源手当ては9月まで、その後の財源対策は」、「脱炭素社会へ、供給基地に対しての貢献に視点を」、「外国人材の登用についてきめ細かな制度設計を」といった政策形成に当たって地域事情を背景としたものや、新たな視点の取り入れを求める要望が出され、萩生田政調会長は、前向きに協議検討することを約束しました。
原テツアキ県連政調会長 多額の国債残高に警鐘
このほか、原テツアキ兵庫県連政調会長は「多額の国債残高は、若者の次の世代への負担を先送りすること意味しており、(年金などを含めた国民としての国への義務遂行といった)未来への障害になるのではないか」と要望しながらも強い警鐘を鳴らしました。
(原テツアキ政調会長は、多額の国債残高に警鐘を鳴らしました)