2022.12.10
第四期ひょうご政治大学院(自民ひょうご未来塾)第6回講義が終了、それぞれに成果残す修了生47人に修了証書を授与、気持ちを新たに前進
第4期ひょうご政治大学院(自民ひょうご未来塾)第6回講義が、12月10日午後3時から兵庫県連で行われ、最終回となるこの日は、政治に熱い志を抱く修了生47人に講義終了後に修了証書が手渡されました。
ひょうご政治大学院は、「地域活力の維持は自民党の使命であり、これに応える多様な発想を持った人材の発掘・育成」を目的に設置されました。本年は、2月27日の第1回目以来、4月に開催されたオープン講座を含めて総計7回の講義が行われました。この間、衆参国会議員、自民党出身の市長ら幅広い分野にわたる多士済々の講師陣が、それぞれの経験譚を交えながら受講生に実践に即した提言、アドバイスを提示してきました。
末松学長メッセージ 「明日の日本を引っ張って」
この日、ひょうご政治大学院学長の末松信介県連会長(参議院議員)が、冒頭、ビデオメッセージを寄せて、東京五輪、ベトナム戦争などにふれ、自らの幼少のころからの足跡をたどりつつ、「歴史は繰り返すといわれるが、今、大変な状況にある」と時代認識を述べました。
そのうえでロシアのウクライナ侵攻、これに端を発した原油・物価高騰、北朝鮮・中国の脅威を挙げながら、「予測不能の時代であり、自分の力で考えることが大切。楽な道ではないが、課題解決に果敢に挑戦し、明日の日本を引っ張ってもらいたい」と激励しました。
講義では、政治大学院副学長の藤田孝夫県連幹事長(県会議員)、安達和彦県連総務会長(神戸市会議員)が、講師を務めました。
藤田孝夫副学長講義「田舎から時代を変える」 「議会が目指すべきは県民の暮し向上にある」 |
また、但馬では、物流の寡占化などに伴い、養蚕業、鉱業、林業が衰退したと指摘、「都市機能の強化一辺倒に翻弄されてきた」と分析、県産木材の輸出が拡大しつつあることを例示、「長い歴史から見れば、これは瞬きの一瞬。田舎が存在する社会的必要性は何か」とあり様を問いかけました。
そして、中小企業振興条例など議員提案条例を例に、現在、「農畜産業に係る負荷防止のための条例づくりに取り組んでいる」と紹介、「議会がめざすべきは県民の暮らしの向上にある」と結論づけました。
最後に、「政治活動と選挙活動には乖離がある。有権者は、感覚や噂、風で動くが、本質を理解してくれるコアな支援者の拡大を」と言葉を贈りました。
安達和彦副学長講義「有権者は見てないようで見ている」 首長の判断が歴史的に大きな意味を持つ |
神戸市須磨区から初挑戦は、わずか74票差で次点敗戦、「人は見ていないようで見ている」と自省し、「その日からあいさつ回りをし、次期選挙に備えた」と冷静な目で状況を捉えることの大切さを訴えました。
また、県と神戸市の関係では、「地下鉄県庁前駅を一時、『山手駅』と称するなど協調に欠けてきた」と説明、それが大震災での復興復旧への取り組みにより改善されるきっかけとなり、今日では多くの分野で協力関係にあると紹介しました。
このほか、今回、神戸空港の国際化を見据えて整備に市費を投入することを決議したことを説明。これを例に取り、かつて、市長が神戸空港反対を唱えたことから、泉州沖に国際空港が建設されるとなった歴史にふれ、「一人の首長の判断が歴史的に大きな意味を持つことがある」と解説しました。
藤田、安達両副学長は、共に、次期統一選、とりわけ県議、神戸市議選は「維新との闘い」と位置づけ、「自民党らしい、実のある改革を掲げよう」と必勝を訴えました。
講義終了後、質疑の後、修了証書授与式を開始し、3分の2以上出席した修了生47人に藤田副学長から修了証書が一人ずつ全員に手渡されました。
修了証書を手にした受講者からは、「講義を通じて多くの知識と政治のあり方、めざすべき本質が少しは見えるようになった」といった感想か聞かれ、新たな前進への気概が見て取れました。