責任政党の誇りを持って日本再生に取り組む
甘利政調会長が国益を守る政治の重要性訴え
政権奪回に向けて県連研修会に1200人出席
甘利明自民党政調会長が、「与党であろうと野党であろうと、自民党は、責任政党としての誇りを持って対応する。早く政権を取り戻し、日本の再生に向けて取り組むべきだと考えているから。党利党略で解散を求めているわけではない」と民主党政権によって国益が損なわれている惨状を指摘、再建に向けた政治体制の一新を訴えました。
兵庫県連研修会が、28日午後2時から神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で行われ、党員、支持者ら1200人が出席、総選挙、参院選に向けて、一丸を誓い合いました。
研修会は、青年局長・高橋進吾県議の進行でスタート、冒頭、今年7月県連会長に就任した谷公一衆院議員があいさつに立ち、「政権交代から3年、この間の問題点を見て学ぶことがある。将来を見通した政治を行う大切さを痛感した」と前置き、「どの政党より謙虚に地域の思いを体現する政党として、次期衆院選では兵庫で全員当選を果たそう」と檄を飛ばしました。
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あいさつする谷公一県連会長
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このあと、開催地市民を代表して小柴善博神戸市副市長が「国、県、市が連携し、地方が主役の政治を」、県民を代表して井戸知事が「自民党県議団とタイアップして県政を推進している。一緒に元気で安全安心な兵庫づくりを進めたい」と地方自治体の立場から期待の言葉が寄せられました。
党本部を代表してあいさつに立った甘利政調会長は、「解散総選挙の時期、特例公債法案処理などについて都合のいい提案だけをして誠実な回答を全く出してこない」と批判しながら、「わずか3分間の党首会談で分かったことは、形だけのアリバイづくりで、後は放っておく。これが民主党の国会対策」と民主党が誠意のない態度に終始していることに怒りをあらわにしました。
そのうえで「次期選挙で政権を取り戻せる確率は高いが、経済、雇用などいまから準備をする。政権を奪回、世界に冠たる日本を取り戻そう」と理解と支持を求めました。
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総選挙へ支持を訴える甘利明政調会長
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このあと、橋本五郎読売新聞特別編集委員が「どうなる日本の政治と経済」のテーマで講演、「民主党は期待を担って政権に就いたが、こんな惨状にアリ、下野した自民党にも責任がある」と前置き、先の民主党代表選、自民党総裁選において、「東京や復興契機の仙台をといった特殊な地域をのぞく地方は大変な状況にある。しかし、両党ともに地方のことが論点にはならなかった」と地域に根ざした視点の欠如に懸念を示しました。
そして、長く秋田で一人暮らしをし、先年亡くなった実母の話を例に挙げつつ、「ひとり暮らしの老人や必死に生きている人たちを思いやりながら、政治が行われているのか。今の政治には“心”が欠けている」と指摘しました。最後に「自民党は経験を生かし、堂々と横綱相撲をとるべきだ。政治家は私を捨てて公に尽くすことが求められる。範を歴史に学ぶべきだ」と提言しました。
研修会は、山口信行県連幹事長がお礼の言葉を述べて閉会しました。
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講演する橋本五郎氏
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