党改革WEB近畿ブロック会議を開催
「政党は人材がすべて」と兵庫が要諦指摘
政治塾のあり方などを工夫、魅力アップへ
「新時代にふさわしい、真の国民政党として自民党はどうあるべきか」と題して、1月18日午後4時から近畿ブロックを対象として党改革Webキャラバンが行われました。
党改革実行本部が都道府県連代表者から未来志向の党組織や政策立案のあり方など党改革を進めるに当たって多様な意見を募り、議論を深めることを目的としています。
1月13日の初日は、「東北・北海道ブロック」、「北関東・東京・南関東ブロック」から「国民との対話」「党本部と地方組織の連携強化」などについて議論を交わしました。
近畿ブロックは4番目の開催で、テーマ1「国民との対話」、テーマ2「大志あふれる有為な人材」について2府4県連の代表が、地域の実情を踏まえた課題を提起、党本部との意思疎通とともに、参院選、統一地方選を視野に決意を表明しました。
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(党改革実行本部長の茂木敏充幹事長があいさつ)
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兵庫県連からは、守屋隆司党紀委員長(神戸市会議員)、藤本百男組織委員長(県会議員・議長)、水田裕一郎広報委員長(県会議員)、奥谷謙一青年局長(同)、原岡恵利子女性局長らが出席しました。
平将明党改革実行本部幹事長(衆議院議員)の進行でスタート、冒頭、本部長の茂木敏充党幹事長(衆議院議員)があいさつ、「国民と党の距離を縮め、信頼と共感が高まる党になるためにネットを最大限活用しながら様々な改革をしっかり進める。いただいた意見で実行できるものは、すぐにも取り組みたい」と述べ、岸田内閣が進める政策の推進と党改革にスピード感を持って取り組むことを強調しました。
また、上川陽子座長(衆議院議員)は、「オール自民党の意思疎通を図り、党改革にまい進する」、山下貴司事務局長は、「信頼を託すにふさわしい党改革を」と抱負を述べました。
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(党本部と県連の連携の重要性を主張)
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議事では、兵庫県連は「大志あふれる有為の人材」について守屋隆司党紀委員長がまず発言しました。地方議員が国政と国民の間に入りパイプ役となり、共に考え、共に発信していけるように工夫を凝らすべきと提起しました。
そのうえで、「2世3世の国会議員が多い。維新に希望者が集まっているが、自民党にも議員首長をめざす人材は多数いる。その意味で政治塾の活用が有用である」と主張しました。
さらに衆院選で維新が躍進したことから、「有望な人材が流れることが危ぶまれる」と現状に警鐘を鳴らしつつ、人材育成が急務だとしました。そして「政治塾に参加することのメリットを強く訴えるべきだ」として、「国政で活躍する著名な国会議員が講師を務めることによって塾生を集める有効な手立てとなる」と考えを開陳し、「政党は人材がすべて」と断じました。
提言を受けて、上川座長は、「ブロックだけでなく、各県連との意思疎通が大切とする提案は検討したい」とコメントしました。
議事後の特別発言で、藤本県連組織委員長は「国の根幹をしっかりつくる。そんな自民党の存在意義をしっかりと伝えることで国民の支持を得ることができる。党本部と県連が連携し情報共有することで新しい時代の構築を」と国、地方が一体となった情報発信の必要性を訴えました。
このほか「国民との対話」では、「国は、生の声を吸収すべき。連携強化のためには総裁との対談を」(奈良県連)、「党本部から県連に直接政策活動費的な助成を」(滋賀県連)、「政策課題をリアルタイムに伝えるためにはネットの活用しかない」(和歌山県連)といった意見が出されました。
また、「大志あふれる有為の人材」では、維新の攻勢で厳しい状況にある大阪府連が選挙に伴うリスクの具体例を挙げ、「リスクを制度的にどう軽減すのかが問題」として、「人材育成と議員辞職後の生活不安解消に資するため外部に調査研究組織の創設」を提示しました。これに対し平幹事長は「シンクタンクの重要性が高まっている」と調査機関の設置に理解を示しました。
最後に、上川座長は、大阪、兵庫の状況を幹事長に伝え、焦点を当てた対応を促す、さらに応募者を増やすために政治塾のあり方を工夫することを約束、「地域の声に寄り添っていく」と結びました。
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