県連トピックス

友好団体との政策セミナーを開催
世耕弘成参議院自民党幹事長が特別講演
経済動向について持論交え見通し


    

 県各種団体連絡協議会との政策セミナーが、4月28日午後4時から神戸市中央区のホテルオークラ神戸で行われ、 協力関係にある友好団体代表及び県連所属 兵庫県議会議員、約250人が出席しました。
 県連、県議団では、毎年、各団体からの県予算に対する  要望会・回答会を開催しており、政策等における連携を続けてきました。
 この日、特別記念政策セミナーの講師を務めたのは世耕弘成参議院自民党幹事長(元経済産業相)。経済の動向、ウクライナ情勢の先行きなどを見通すとともに、参院選の重要性を説き、一層の支持協力を求めました。

(左:開会あいさつに立つ藤田孝夫県連幹事長 右:松田隆県各種団体連絡協議会会長(兵庫県建設業協会、会長)は、自民党に対する期待を表明しました。写真右端は来賓出席した齋藤元彦知事)

藤田孝夫県連幹事長 「一丸となって県政を支える」

  藤田孝夫県連幹事長(県会議員)が、開会あいさつ。「コロナ禍でも絆を深めてきた」と連携の経緯を説明、「公共の福祉向上をめざし一丸となって県政を支えていく」と抱負を述べました。
 次いで、松田隆県各種団体連絡協議会会長(兵庫県建設  業協会、会長)は「ウクライナ情勢、経済不安など課題が山積、日本のかじ取りをしっかりと」と期待を示し、「幅広い声を政治に活かしてほしい」ときめ細かな政策形成を強く願いました。
 また、来賓出席した齋藤元彦知事は、先に成立した県予算案について「齋藤県政の第一歩を踏み出せた。対話と現場主義を基本姿勢として、躍動する兵庫をめざす先頭に立つ」と県政運営に理解を求めました。

世耕氏講演 「日ロ協力、すべて水の泡に」

 このあと、世耕弘成自民党参議院幹事長が登壇。世耕氏は、和歌山選出、当選5回、安倍内閣で官房副長官、経済産業大臣を務め、ロシア経済分野協力などを担当しました。
 冒頭、ロシアによるウクライナ侵攻にふれ、「多くの専門家も予測不可能だった」と振り返り、「北方4島の返還、日ロ平和条約の締結に向けてた経済分野を中心とした多様な協力関係は、すべて水の泡に帰した」と遺憾の表情を浮かべました。
 続いて、新型コロナ感染症について、重症化リスクの低下、ワクチン接種の促進、治療薬開発の進捗によって「新しいフェーズに入りつつあり、経済をどう再開していくのかが重要だ」と局面の転換を見定めた対応策の必要性を訴えました。

(左:明快な分析で講演する世耕弘成氏。右:経済見通しなどについての提言に聞き入る出席者)

「原油高は必ず終わる」と冷静に分析

 この後、今後の経済動向について「ウクライナ情勢」「原油、資源の高騰」「円安の影響」「中国経済」の4つの視点から分析し先行きを見通しました。
 ロシアのウクライナ侵攻により「世界、国連の秩序が根底から崩壊した」と見えない先行きに懸念を示しました。
 インフレ・物価高では、「慌てふためく話ではない」としたうえで、2%のインフレのうち1・5%は原油高によるもので、インフレによる割合は0・5%。「生産を絞っていることによる原油高で必ず終わる」と指摘しました。
そして大事なのは賃上げと規定、「大企業の春闘はほとんどが満額回答。中小企業が賃上げをしやすいサポートする政策が重要」と提言しましました。
 さらに、「円安は、米国の金利アップの影響を受けているが、プラス・マイナス両面がある。インフレの原因は、金利にあるのではなく、原油によるコストプッシュにある。このため金融政策が効かない」としたうえで、「1ドル130円は心配するレベルではない」と冷静な対応を求めました。

末松信介文科相による「10兆円大学ファンド」強く期待

 また、岸田内閣の目玉政策といわれ末松信介文部科学大臣が中心となって進めている「10兆円大学ファンド」の創設は、「成長戦略の一つで極めて重要。大学発の技術開発につながる」と高く評価しました。
 エネルギー政策では、中国の過激なCO2削減政策から経済上の懸念が広がっていると。日本では電力不足が不安視されており、福島の事故以後、原発は10基が未稼働、5基が稼働中。「しっかり安全対策をしたうえで、再稼働すべき」と断じました。
 最後に憲法改正を行い、緊急時に法案、予算審議が可能になる緊急条項を付与すべきと主張、さらに「参議院で過半数を占めることで政治の安定につながる。参議院で勝って初めて、勝利がしたといえる」と重要性を繰り返し強調し、末松信介氏の勝利へ檄を飛ばしました。

<< 前のページに戻る