末松信介文部科学大臣 4回目の当選果たす
〇兵庫を東奔西走 激闘の選挙戦後半をレポート〇
第26回参議院議員選挙は、「安倍晋三元首相が凶弾に倒れる」という悲しみに包まれるなか、7月10日投開票が行われ、自民党は改選議席125議席の過半数を単独で制する63議席、さらに公明との連立与党で146議席を獲得し、至上命題であった「政治の安定」へ確かな一歩を築きました。
兵庫県選挙区では、定数3に合計13人が立候補する全国有数の激戦区となりましたが、現職の末松信介文部科学大臣が、56万票余を獲得し4回目の当選を果たしました。また、連立政権のパートナーである公明党伊藤孝江氏も2回目の当選、「連立与党で2議席」の目標を達しました。
後半戦1週間の動きと奮闘ぶりを振り返ってみました。
7月5日 茂木敏充党幹事長が来援
末松大臣と共に未来担う若者の明日をつくる
「こども家庭庁」成立に手腕を発揮
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7月5日、茂木敏充自民党幹事長が神戸を訪れ、午後1時15分から行われた神戸市中央区・神戸大丸前での街頭演説会に臨みました。
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(末松信介候補は茂木敏充幹事長、西村康稔県連会長らとともにこぶしを突き上げ、必勝を期しました)
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茂木幹事長は、「通常国会で法案が100%成立した。これは26年ぶり。こども家庭庁は、末松大臣の力添えがなければ、成立しなかった。高等教育就学支援制度など教育の無償化は、まさに末松大臣の功績」と手腕を称え、全力投球を求めました。
決意表明に立った末松信介文部科学大臣は、「選挙に油断は大敵」と楽観を戒め、ウクライナ情勢、自然災害に備える国土強靭化など「日本を守る」ための政策の必要性を主張。
そして、伝統、文化、地域の絆こそが日本人の拠り所と規定し、「未来を創る」ための人材の育成を訴えました。
7月7日 岸田首相、安倍元首相が相次ぎ訴え
末松信介候補の圧倒的勝利へ最後まで全力を
「日本・兵庫の発展になくてはならぬ人」
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7月7日、岸田文雄首相・自民党総裁と安倍晋三元首相・元自民党総裁が相次いで兵庫入り、炎天下のもと、末松信介候補の政府・与党における存在の重要さを訴え、4回目の圧倒的勝利へさらなる支援を呼びかけました。
終盤戦になって、首相、元首相という自民党幹部が同日に来県したのは、兵庫県では3議席に13人が立候補、特に、5党の有力候補がしのぎを削っている有数の激戦区であることの証明です。そして、末松信介候補が政府・与党における欠くことのできない存在であることを示しています。
「末松氏は政権支える最重要な存在」−岸田首相
岸田文雄首相は、午後1時前に、神戸市中央区の阪急三宮駅北側の広場でマイクを握り、「岸田内閣の重要閣僚として政権を支えている。文部科学大臣として科学技術の伸展、イノベーションなど人への投資、未来への責任を主張し、教育をリードしていただいている」と存在感の大きさをアピールしました。
また、「(ウクライナへのロシア侵攻、コロナ後など)時代は曲がり角に来ている。具体策のない批判だけでは、未来は見えない」と指摘し、「未来への確かな結果を出すことのできる政党はどこか、見極めてもらいたい」と熱く語りました。
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(左:岸田首相と末松候補が声援に応える 右:最後に所属衆参国会議員、齋藤知事、久元神戸市長を交えて必勝コール)
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「政治の安定に末松氏の手腕が不可欠」―安倍元首相
安倍元首相は午後5時前に同じ会場である阪急三宮駅北側広場に姿を見せました。
「参議院は法案成立の出口であり、首相在任中は、自民党幹事長代理、参議院議院運営委員長、国対委員長として本当に助けてもらった」と切り出し、「中小企業の活性化、街の賑わいを取り戻し、世界を席巻する技術を神戸から発信してほしい。日本を守り、未来を創ることが自民党の使命。そのためには政治の安定が不可欠であり、末松さんなくしては不可能」と強調しました。
こうした激励に対し、末松信介候補は、油断を戒めつつ、「自民党は地域政党であり地域の課題にきちんと向き合うことができる」と理解を求めました。
さらに「教育は国の礎、国の基」とし、明日の日本を担う人材育成、科学技術のイノベーションへの取り組みを約束、千人を超える聴衆から大きな拍手が送られていました。
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(安倍元首相、西村康稔県連会長とともに末松信介候補は力強く声援に応えました)
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7月9日 世耕弘成参議院幹事長が最後の激励
「戦う政治家安倍元首相の遺志を継いで」
末松信介氏 喪章に込めて最後の決意表明
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安倍晋三元首相が凶弾に倒れた翌日、7月8日は、終日選挙活動を中止しましたが、「安倍氏は戦う政治家。戦い抜くことが安倍氏の魂に報いることになる」と選挙最終日となった9日、末松信介氏は、最後の訴えを行いました。
午後6時からは、神戸市中央区の神戸大丸前で世耕弘成参議院自民党幹事長を迎えて、締めくくりとなる街頭演説会に臨みました。参集した衆参国会議員の胸、腕には、安倍氏の逝去を悼む喪章が着けられ、力を込めた激励の中にも衝撃の大きさを物語っていました。
安倍派事務総長で、奈良市内の病院で最期を看取った西村康稔県連会長(衆議院議員)をはじめ県連所属衆議院議員からは、「テロと暴力には屈しない」と悲しみをバネとする訴えが相次ぎました。
安倍内閣で、官房副長官、経産大臣などを務め、盟友でもあった世耕弘成参議院自民党幹事長は、生前のエピソードを紹介しながら「苦しい、悲しいけど、末松さんの勝利が安倍さんへの恩返しになる」と声を振り絞りました。
末松信介氏は、倒れる前日に安倍氏が応援に駆け付け、檄を飛ばしたことを振り返りつつ、「生涯忘れられない1日となった。思いを受け継ぐためにも、何としても勝つ」と時に声を詰まらせながら支援を訴えました。
最後に加田裕之参議院議員の発声でのガンバローコールを三唱。この後、「選挙戦を通じて自民党は、地域と寄り添う地域政党であることを改めて実感した」という末松氏は、街頭演説会の後、政治家としての出発の地、原点である垂水駅前で年来の支持者の出迎えを受けて、マイクを置き、18日間の激闘にピリオドを打ちました。
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(左:世耕弘成氏を囲み最後のガンバローコール 右:末松氏は、政治の原点となった垂水駅前でマイクを収めました)
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7月10日 投票締め切りと同時に「当確」
笑顔なき勝利も遺志継ぐ決意改めて
未来を創る新たな教育の展開を誓う
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7月10日午後8時、投票締め切りと同時に「当選確実」が報じられました。事務所内に張り出された安倍晋三元首相の檄文には喪章が貼り付けられ、改めて、突如の不在を強く印象付けていました。そして当確と同時に、事務所外壁には「当選お礼」の垂れ幕が出されました。
冒頭、西村康稔県連会長は、「大きな柱を失ったが、暴力に屈することなく訴えたのが実を結んだ。天上から当選を喜んでいただいている。悲しみを乗り越え美しい日本、誇り高い日本を創ろう」と呼びかけ、久元喜造神戸市長は「末松氏の人柄、自民党の政策に全幅の信頼が寄せられている証左」と抑え気味ながら勝利を称えました。
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(左:インタビューに答える末松氏 右:参集した支持者に感謝とお礼の意を伝えました)
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次いで末松信介氏は「18日間の総力を挙げて精一杯戦った。安倍元首相に応援に来ていたことを生涯忘れない」と感謝の意を伝え、「人材の育成、科学技術イノベーションをと新しいパイを創り、豊かな日本を創っていく」と教育にかける思いを強調しました。そのうえで「自民党は地域政党。地域課題の解決に責任を持って取り組んでいく」と政治家としての出発点である地方自治に全霊を注ぐことを約束しました。
このあと、事務所前に参集した支持者の歓呼に応え、お祝いの花束などにようやく笑顔がこぼれていました。
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(左:安倍元首相の冥福を祈り黙とう 右:勝利を印すガンバローコールを全員で三唱、勝利を味わっていました)
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