2024.03.02
令和6年県連大会に代わる総務会を開催 「責任ある国民政党」を確認、信頼回復に全力 末松県連会長「総選挙は厳しい戦いを覚悟」
県連大会に代わる総務会が、3月2日午後2時から神戸市中央区の県民会館で行われ、県連の令和5年度決算報告、令和6年度予算案、当面の活動方針などを採択しました。当面の活動方針では、政治資金の不記載等について「極めて遺憾であり、党組織の構成主体として深くお詫び申し上げる」とし陳謝したうえで「自民党こそが責任ある国民政党であると再認識していただけるよう、信頼回復に取り組んでいく」と姿勢を強調しました。
政治資金問題 反省に立ち法整備など取り組み
冒頭あいさつに立った末松信介県連会長(参議院議員)は、政治資金問題について深謝した後、「(政治資金問題に)関心を寄せなかった不明を恥じる。この間の対応について説明もなく、リーダーのあり方を考えさせられた」としたうえで「反省の上に立ち法整備を含めて信頼回復に取り組んでいきたい。総選挙は非常に厳しい戦いは覚悟のうえ、厳しい意見にも耳を傾けたい」と理解を求めました。
このほか、能登半島と阪神・淡路大震災を重ね合わせながら「住宅・生活再建などについて南海トラフ地震への警鐘としなければならない」と高齢化に即した対応を訴えました。
また、GDPでドイツに抜かれて世界4位となったことに関連して文科相在任時の経験から「大学の研究力が落ちている」などと指摘し「過去の栄光にとらわれずに緊張感を持ってがんばっていきたい」と姿勢を強調しました。
(あいさつに立った末松信介県連会長)
来賓祝辞では、齋藤元彦知事が「来年、阪神・淡路大震災から30年。災害に強い兵庫をつくる」と抱負を述べ、若者の投票率の低さにふれ「政策の意味を考えてもらう主権者教育をやっていくべき」と主張しました。また、久元喜造神戸市長は「株価は史上最高を記録するなど、岸田政権の経済政策は間違っていない。日本外交は適切に展開されている。責任政党としてしっかりかじ取りを」と期待を示しました。
次いで、出席国会議員を代表して加田裕之参議院議員は「政治とお金の問題でご迷惑をおかけした。政治資金規正法の改正、ガラス張り化など改革を進めていく」と決意を披露、そして「国会では経済安全保障など56本しっかり通し、国民の声を届けていきたい。党是である憲法改正は動き出している。連携して国民運動として展開していきたい」と決意を語りました。
(左:決意を表明する加田裕之参議院議員 中:あいさつする斎藤知事、右:久元神戸市長)
活動方針 友好団体、地方議員との連携強化を
坊恭壽県連総務会長(神戸市会議員)を議長に、議事では、県連の令和5年度収支及び6年度予算案を承認、黒川治県連幹事長(県会議員)が、党情報告及び当面の活動方針案の説明に立ち、県連として党本部の「政治刷新本部」と連携しながら県民と共に不断の改革を進めていくことを宣言しました。
また、次期衆院議員選挙、来年の参院議員選挙に向けて「信頼を取り戻すための活動」、「幅広い支持層の獲得に向けた組織活動の展開」、「地方議員との連携強化」、「各種友好団体との対話と連携強化」など責任政党としての信頼回復と党勢拡大へ全力で取り組むことを打ち出しました。
(左:党情報告及び活動方針案を提案する黒川治県連幹事長 右:議事終了後に全員でカンバローを三唱)
閉会後に記者会見が行われ、末松会長は議事内容を改めて説明、政治資金問題について「関心を示さなかったことの不明を恥じる」と釈明し、「派閥のリーダーから十分な説明もなく政倫審の説明でもわだかまりを残した。また、当時者が誰であったのかもよく分からない」としたうえで「根深い問題であり、法整備と心構えが必要だ」と方向性を示しました。
更に総選挙について「大変厳しいものになるが何が何でも勝つ」と厳しい表情で決意を述べました。