2022.12.03
令和4年女性局近畿ブロック会議に6府県が参加統一選へ女性パワーを発揮、必勝をめざす女性議員の拡大、政策決定への参画など誓う
「信頼と共感の政治を、皆さんとともに」を謳い、令和4年度自民党女性局近畿ブロック会議が、12月3日午前11時から神戸市中央区のポートピアホテルで行われました。党本部から松川るい党女性局長(参議院議員)ら女性局役員を迎え、管内6府県連の女性局長をはじめとした役員計57人が出席、活動報告や今後取り組むべき政策テーマについて意見交換を行いました。
さらに来年の統一地方選挙に向けて、女性議員の拡大、活発な活動展開による必勝を誓い合いました。
終了後には、世耕弘成参議院幹事長が、時局講演を行い、旧統一協会問題、円安・物価高対策、防衛費増額、年金問題などにふれながら、「少子化対策は政治の1丁目1番地」として、財政投資を中心に全力を上げた取り組みが必要と提起しました。

開会に当たり、原岡恵利子兵庫県連女性局長は「子ども真ん中社会の実現へ積極的な政策提言を」とあいさつし。次いで松川るい党女性局長は、国際女性会議(WAW!)への関りを説明し、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けて「世界の知恵の結集を」、勝目康党女性局次長(衆議院議員)、吉井章参議院議員は「女性の視点を生かし、多様性のある政策づくりを」などと激励しました。
来賓あいさつでは、末松信介兵庫県連会長(参議院議員)は、女性議員数が衆院で9・7%、参院で23・1%にとどまり、ジェンダーギャップ指数が世界で147位と最低ランクにあると指摘、統一選での女性女性議員の拡大が極めて重要であると警鐘を鳴らしました。
このほか、藤田孝夫県連幹事長(県会議員)は「女性議員の拡大で多様性発揮を」、齋藤元彦知事は「SDGsの視点から女性活躍を推進」、久元喜造神戸市長は「女性活躍へ政治も行政も変わるべき」、奥谷謙一県連青年局長(県会議員)は「政策決定に女性の参画を」と男女共同参画の必要性を説きました。
午後の議事では、原岡県連女性局長が座長を務め、松川党女性局長、勝目党女性局次長、吉井参院議員が助言に当たりました。
報告事項では、各府県連ともに参院選における応援体制やスマイル号を活用した遊説・街頭演説の成果を紹介、ハッピーオレンジ運動(児童虐待防止運動)の展開などの成果が報告されました。
兵庫県連は、執行部と西村康稔衆院議員、齋藤知事との意見交換会や独自の選挙活動が事例報告、取り組むべき運動・方針についてヤングケアラーへの支援、「いどばたキャラバン」など対話機会を増やすことの大切さを訴えました。

この後の統一地方選に向けての取り組むべきこととしては、各府県連とも「維新の会との闘いになる」と位置づけながら、政策に対する基本姿勢とその実行手法の違いをアピールするなど広報活動の徹底が必要との意見が相次ぎました。
また、今後、女性局に期待することなど自由討議では、兵庫県連は「女性局長が交代したとき進めていた政策は、どう実現し継続しているのか」と点から線となる活動継続と情報共有を主張しました。このほか維新の風に追われながら女性議員の発掘へ取り組んでいる大阪府連の「Watasiba」プロジェクトによる新人候補の発掘のような試みを面的に広げては?といった提案が見られました。
こうした主張、提案に対して、松川党女性局長は、「女性活躍を実行、本当の意味で子育て支援する政党は国民政党である自民党だけであり、維新など他党との差別化を図る取り組みが重要」と示唆、勝目次長は「女性党員による草の根運動を積み上げ、地に足の着いた運動展開を心掛けよう」と奮起を促しました。
終了後には、安倍内閣で官房副長官、経産相を務めた世耕弘成参議院幹事長が時局講演を行いました。

世耕氏は、①旧統一教会問題②円安・物価高対策③少子化・年金対応④防衛費の増額について論点を絞り解説しました。
円安については「プラス・マイナス両面が出ている。損をした人の声が大きいが、企業は空前の利益を出しており、インバウンドなど観光業・飲食業などに対するメリットを伸ばす機会にすべき」と冷静な対応を求めました。
さらに少子高齢化について「国家にとって最重要の問題であり、子育てなどに対する親の負担を徹底して軽くする対応策が不可欠」と腰を据えた中長期的な政策実行を例示しました。