2024.05.21
令和6年 女性議員政策研究会が開催
女性の力で政治の改革・刷新を
全国女性議員政策研究会が、5月16日と5月17日の二日間にわたって、党本部で開かれ、都道府県連からのオンライン参加を含めて約290人の各級女性議員が参加しました。別掲の通り7項目のテーマに沿ってわが党国会議院議員ら10人の講師がそれぞれの分野を担当し終日、講義に当たりました。
自民党では党のガバナンスコードに基づく「女性議員の育成、登用に関する基本計画」を策定、その中で、女性国会議員の割合の充実拡大するなどことを掲げています。また、児童虐待防止「ハッピーオレンジ運動」の推進やこども家庭庁を司令塔としたこども政策を推し進めるなど、女性と子供について政策実現に力を注いでいます。
会議は16日の12時45分から開始され、兵庫県連からは、北浜みどり兵庫県議、平井まち子、山口由美、植中雅子、浅井美佳神戸市議、広田まゆみ丹波市議、高島久美子洲本市議、関綾乃朝来市議、島津明香高砂市議、仁野央子姫路市議の10人がオンラインで議論に参加しました。
まず冒頭、茂木敏充党幹事長があいさつに立ち「政治の改革・刷新に女性の力は欠かせない」と趣旨を強調しました。また「そのためには党所属女性国会議員の比率を現在の11%から、今後10年で30%にまで引き上げなければならない」と説明、参加した各級女性議員に理解と協力を求めました。
その後、各講師が憲法改正、震災復興といった直面する国家的課題についての設定テーマに沿って講演。現状説明と共に課題提起、そして今後に向けた党としての取り組み方針などが解説されました。
閉会セレモニーでは岸田文雄総裁が登壇しました。岸田総裁は「日本経済に変化の兆しが見えてきたことを受け、政治も改革を続けていかねばならない」と景気の回復基調に呼応した政治に対応の重要性を訴え、「二日間で得た多様な学びを全国議会においても積極的に活用してほしい」と議論の成果を活用することを参加者に呼びかけました。
挨拶に立つ茂木 敏充幹事長 | 閉会の挨拶を述べる岸田 文雄総裁 |
講義②能登半島地震についての鼎談 | 研修⑥食品ロスについて講演する小泉進次郎 衆議院議員 |
研修テーマと講師、講義項目は次の通り
研修①【憲法改正】 |
講師:青山 繁晴 参議院議員 |
1) 戦後日本の歩みと憲法 2) 安倍晋三元首相との思い出と政治家に転身したきっかけ 3) 憲法9条と拉致問題について |
研修②鼎談【被災者支援・震災復興】 |
講師:馳 浩 石川県知事 ・ 根木香織(公益社団法人シビックフォース代表理事) |
司会:宮路 拓馬 衆議員議員(鹿児島1区選出,女性局政策部長) |
1)発災当時の状況と被災地の現状 2)デジタルライフライン構想とマイナンバー普及の重要性 ボランティア活動や避難所生活における課題等 3)能登半島地震から見えた課題と、女性視点で防災を考えることの重要性 4)質疑応答 |
研修③【GIGAスクールの現状と課題等】 |
講師:小出 泰久 Google for education日本統括 |
1)ICTがどのように活用されているか(教育現場や被災地の学校等) 2)文科省と連携したICT教育への取り組み 3)ICT推進に向けた課題等 変えてはいけない部分と変えねばならない部分を認識することの重要性 4)日本の国力やポテンシャルと課題(ジェンダーギャップやデジタル化等) |
研修④グループワーク・プレゼン【震災復興・防災減災~自分の自治体ではどうするか~】 |
講師:上原 玲 Google for education 福家夏希 Google for education 長谷川藍子Google for education |
1)端末操作説明 2)グループワーク 3)プレゼン |
研修⑤【価値ある日常を守るために~緊急事態をめぐる憲法議論~】 |
講師:有村 治子 参議院議員 |
1)憲法改正議論の中の緊急事態条項の位置づけ 2)緊急事態条項についての歴史と他国の状況 3)緊急事態条項の必要性と民主主義とのバランス 4)緊急事態条項についての議論の状況(党内及び他会派) |
研修⑥【三方(家計・環境・安全保障)よしの食品ロス対策を進めよう】 |
講師:小泉 進次郎 衆議院議員 |
1)食品ロスの現状 2)食品ロスと食料安全保障・環境問題 3)地方が実施している取り組みや地方の食料自給率対策 4)各級議員からの質疑・要望への回答 |
研修⑦対談【地方創生】 |
講師:田中 里沙 事業構想大学院大学学長 |
1)事業構想大学大学院とは 2)地方の取り組みの事例解説 3)産官学連携の必要性(多様な主体の共創と知の協力による成長が重要) 4)専門職大学院の必要性(リスキリングやリカレント教育の視点から) |