2024.06.14
拉致問題解決へ青年局・青年部が全国一斉街頭行動 拉致被害者家族の高齢化など危機を訴え
自民党青年部・青年局では、6月第3週目の週末を中心に、北朝鮮による拉致問題の解決に向けた国民世論を喚起するため、47都道府県連主催の「全国一斉街頭行動」を実施しました。
平成16年以降、毎年行われており、今回は自民党に対する厳しい風当たりをも視野に、全国46都道府県連管内約130カ所にて拉致問題の早期解決とともに「私たちが決める!この国のかたち」というテーマを加味、外交安全などの分野で近隣諸国との軋轢が増していることにもアプローチすることとしたものです。
政府に拉致問題対策本部が設置されてから今年で30年。以来、その解決は「最重要課題」「最優先課題」としてきましたが、2002年の小泉訪朝以降、北朝鮮は「拉致は解決済み」と主張し続けています。
政府認定の拉致被害者は17名、このうち5名が帰国しましたが、その以後20年の時が過ぎ、残り17名は未だ帰国が果たせていません。また、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者は800名以上に上っています。
この間、横田めぐみさんの父で家族会初代会長の横田滋さんや有本恵子さんの母嘉代子さんが亡くなるなど、家族会メンバーの高齢化が進み、被害者の親世代で存命は横田早紀江さん、有本明弘さんのお二人となっており、まさにひと時もゆるがせにできない状況にあります。
兵庫県連では、一斉街頭行動に呼応して午後2時過ぎからJR元町駅南側と三宮の神戸交通センタービル南側の2カ所で、拉致問題の経緯、現状さらに岸田内閣の対応姿勢などを説明。理解と共感を求めました。
参加したのは、岡毅青年局長、岩岡良典青年部長をはじめ白井和弥県会議員、河南忠和、山下てんせい、岡田ゆうじ神戸市会議員、盛山正仁衆議院議員、加田裕之参議院議員両国会議員のスタッフも加わり資料配布をしながら訴えました。
(元町駅南側では岡青年局長・岩岡青年部長を筆頭に、青年局・部メンバーが買い物客らに訴えかける)
岡毅青年局長「一日も早い解決思い共有し支援を」
中で、岡毅青年局長は、6月5日が横田滋さんの命日であることにふれながら、「岸田首相は、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、全力で果断に取り組んでいくと述べている」と紹介。また、「昨年のG7広島サミットで各国首脳からも改めて支持を得て、国際社会における連携が強化された。このことは金正恩委員長には大きなプレッシャーとなったはず」と報告しました。
そして「拉致被害者を取り戻すことはわが国自身の責務であり、自分のこととして捉えなければならない」と一人ひとりが主体的に取り組む姿勢の大切さを強調しました。
そのうえで「『拉致問題を絶対に風化させない』『すべての拉致被害者を一日も早く帰国させる』との思いを示していただければ、解決に向けたなによりの強力な後押しとなる」と危機感の共有を呼びかけました。
(三宮の神戸交通センタービル南側でも、同様の訴え)