2024.07.17
第69回県連大会を開催_信頼回復し衆参選挙勝利へ
末松信介県連会長、黒川治幹事長ら役員を承認
「県政混乱の収束へ、知事は正しい判断を」
7月14日午後2時から第69回自民党兵庫県連大会が開かれ、「信頼回復と党勢拡大を図り、次期衆参選挙で勝利する」ことなどを盛り込んだ活動方針を採択、また、役員改選を行い、末松信介県連会長(参議院議員)、黒川治県連幹事長(県会議員)などを再任しました。
冒頭あいさつに立った末松会長は、先の通常国会では、農政の憲法といわれる「食料・農業・基本法」の改正法など重要法案が成立したと報告、政治資金規正法の改正については、「歩みを止めるわけにはいかない。しっかり一歩ずつ進める」と取り組みを約束しました。
末松会長「行政サービスの低下あってはならない」
また、「批判文書問題」で混乱が続く県政について言及、「行政サービスの停滞や県職員のモチベーションの低下があってはならない」と見解を述べ、そのうえで「大きな正しい判断をしていただきたいと強く願っている」と斎藤元彦知事の政治判断を促しました。


(あいさつに立つ末松信介県連会長)
来賓祝辞では、服部洋平副知事が、文書問題によって県政が停滞していることを陳謝した後、「職員と向き合い、不安、動揺に心を配り、政策に誠実に対応することで信頼回復に努めたい」、久元喜造神戸市長は「神戸空港の発着便の増便など利活用が拡大する。連携・協力しつつ関西の発展にも貢献したい」、尾山基国民政治協会兵庫県支部会長は、政治改革についての不断の取り組みとともに、「中小企業への手厚い国の支援を欠くことはできない」と訴えました。



(来賓祝辞:左から服部副知事、久元神戸市長、尾山国民政治協会会長)
渡海党政調会長「総裁選、これまでと違った政策論議を」
「政治資金、政治家が責任を持って透明性上げるべき」
出席国会議員が紹介された後、渡海紀三朗党政調会長が登壇、経済安保セキュリティ・クリアランス制度、子育て支援法など64法案が成立したとして「それなりの成果があった」と総括しました。また、政治資金規正法の改正については、「政治家が責任を持って透明性を上げることで、再発防止に重点を置いた」とねらいを説明、企業献金・パーティの開催については「特定の組織・団体に頼らず、広く民意に沿った政治を行うために必要だと考えている」と理解を求めました。
さらに、9月20日から29日あたりに予定される総裁選挙に向けて「地方に重点を置き、街頭演説会の開催などこれまでと違った政策論議ができるように、国民政党としての総裁選のあり方を実施し、信頼回復に努めたい」と党執行部としての方針を説明しました。
次いで盛山正仁文部科学大臣は、「旧統一教会の解散手続きは、過料や被害者賠償など包囲網は狭まっている。年内の判決を期待する」、松本剛明総務大臣は、政治資金規正法に関連して「政治活動には一定のコストがかかる。公費を活用して法のルールを守って活動することが大事」とそれぞれの所管について現状を語りました。



(左から渡海紀三朗党政調会長、盛山正仁文部科学大臣、松本剛明総務大臣)
優秀支部、優秀党員を表彰
このあと優秀支部として加西支部、理容支部に、優秀党員35人の代表に、末松会長、黒川幹事長から表彰状が授与されました。


(支部表彰者と県連会長・幹事長(左)・表彰者35名のご代表と県連会長・幹事長(右))
藤本百男議長(県会議員)の進行で議事に入り、黒川幹事長が党情報告、青年局・女性局などの活動を紹介=写真下、「厳しい時だからこそ党勢拡大に取り組み、党改革、変わる決意を共有していこう」と呼びかけました。 新役員が承認され、末松会長は「簡単ではないが、力合わせをして信頼回復を」と決意を語りました。

活動方針「一人ひとりの国民・県民と向き合う」
次いで、黒川幹事長が活動方針案を提案、満場一致で採択されました。
中では、「政権を担うべき公党として自覚と責任感を持ち、一人ひとりの国民・県民と向き合う」と信頼回復への姿勢を打ち出し、①解体的出直しの強い覚悟で不断の改革努力②党勢拡大を図り、次期衆参選挙で勝利③強固な党組織の構築④地方議会議員連絡協議会との連携、強化などを盛り込んでおり、新たなスタートと位置づけています。
加田裕之参院議員が決意表明
「地に足をつけて地域の声を丁寧に聞く」
閉会に先立って、来年に改選を控える加田裕之参議院議員がマイクを握り、「改めるところを改め、地に足をつけて地域の声を丁寧に聞く。これを着実に積み上げて政治の役割を果たしたい」と支持を訴えました。そして、兵庫県連所属の比例区選出の石田昌宏、宮崎雅夫両参議院議員も決意表明を行いました。最後に村野誠一神戸市会議員の発声でガンバローコールを三唱し、閉会しました。



(決意表明する(左から)加田裕之参議院議員・石田昌宏参議院議員・宮崎雅夫参議院議員)


(出席者全員でこぶしを挙げてガンバローコールを三唱)
終了後 記者会見

閉会後に記者会見が行われ、文書問題で混乱が続く県政について、質問が集中しました。
末松会長は、「齋藤知事が就任以来3年間で信頼関係が崩れた」指摘、「前回選挙で推薦した重みを感じており、ざんきに耐えないとの意見も聞いている。去就については「自らが判断すること」としました。
また、黒川幹事長は「県議会に百条委員会を設置しており、真実解明に全力を挙げる。まず、県政(の正常化)を考えたい」、藤本百男選対委員長も「まず百条委の目的を果たすことが第一」と述べました。