2025.07.04
第70回県連大会を開催―参院選勝利へ反転攻勢
末松信介県連会長、黒川治幹事長ら新役員を承認
「一人ひとりの党員・党友こそが、わが党の生命力」
6月29日午後2時から神戸市中央区のANAクラウンプラザホテルで第70回県連大会を開催、「(7月3日公示、20日投票の第27回)参院選、神戸市長選などに勝利し反転攻勢の出発点に」とする活動方針を採択するとともに、県連役員の改選を行い、末松信介会長(参議院議員)、黒川治幹事長(県会議員)らを再任、新任しました。
また、加田裕之参議院議員は、物価高対策、防災減災対策の強化など政策目標を打ち出し、「選挙は一人ではできない。総力を挙げて戦う」と決意を述べ、議席死守を誓いました。
末松会長「参院選に敗れると政治は機能不全に陥る」
開会のあいさつに立った末松信介県連会長は「少数与党のもとでそれぞれの問題に調整が必要。熟議の政治の一方で決められない政治との懸念もある。今後は枠組みを大きくする政治を目指すことも必要」と考えを示し、「参院選で敗れると政治の機能不全に陥る。まさに政権選択の選挙だ」と重要性を強調しました。

来賓祝辞では、今西正男神戸市副市長が久元喜造神戸市長のメッセージを代読、「次の世代においても他の地域に貢献できる都市であり続ける。国際都市としての価値を高める」などとして党躍進を祈念する意を伝えました。
議事に入る前に、優秀党員表彰が行われ、表彰される35人を代表して出石支部山田博文氏に末松会長、黒川幹事長から表彰状、記念品が手渡されました。

活動方針「地域に密着した政策で応える」
議事では、黒川幹事長が党情報告、次いで新役員を発表、再任された末松会長は「とにかく勝つことに専念する。楽観はできない。都議選でも史上最低の議席となり、支持者の自民党離れが顕著になった」と危機感をあらわにしました。そのうえで、「参院選は民主主義を守る、選挙の公正、品格を重んじた戦いだ」と意義を強く訴えました。
黒川幹事長が、活動方針を提案し満場一致で採択されました。活動方針では「時代に適さぬものを改め、維持すべきものを護る。常に進歩をめざす保守政党としての道」を歩むことを明言し、「地域に密着した政策で応える」と今後の方向を打ち出しています。
具体的には、①政治資金透明化を進め、政治への信頼回復を果たす②強固な党組織構築のため党員獲得運動の推進③地方議員連絡協議会及び各種友好団体連絡協議会との連携強化を盛り込んでいます。
議事の最後では吉田健吾青年部長が「参院選は、『日本らしい日本』を損なう政策に対して戦う」とする大会アピールを朗読、承認されました。
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負を述べる末松会長。右:大会アピールを朗読する吉田青年部長)
この後、参院選勝利に向けて若手議員3人が登壇し、それぞれ期待を込めた激励メッセージを送りました。
白井和弥青年局次長(県会議員)は、「当たり前が当たり前でなくなっている。人の心を動かすのは人のつながり。ネットワークの強みを活かして走りぬく」、浅井美佳女性局次長(神戸市会議員)は「自民党が今、試されている。堂々と議論し、政策実現できるのは自民だけ。真の自民党を多くに人に伝える」、仁野央子姫路市会議員は「国、県、市の連携こそが暮らしを守る原動力。自民党は未来を託するに相応しい存在であると確信」とそれぞれが党に対する思いを伝えて、支持を仰ぎました。
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このあと、加田裕之参院議員が決意表明に立ち、「政治の世界に入って30年。揺るぎない意思と志を持って歩んできた」と前置き、政策目標として①物価高対策②防災・減災に対する国土強靭化③多様な兵庫の魅力発信を掲げました。
物価対策では、「給付を行い、効果が薄い時に次の手を考えるべき」と方針を述べ、「国民政党として政策をフル動員して、生産人口減少に対応する」と提案、「震災30年の知見を活かして、防災庁の何らかの機関の誘致を実現する」と約束、さらに「兵庫の魅力をしっかりと発信し、国、県、市が一体となって交流人口を増やすことで活力を生み出したい」と方向を示しました。
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続いて、兵庫県連所属の比例代表候補宮崎雅夫参院議員が「コメ政策を見直し、食糧の安全保障につなげていく」、石田昌宏参院議員(代理)が「病院経営、看護の処遇完全で日本を元気にする」、兵庫県出身で比例区新人の元近畿建設局長の見坂茂範氏が「災害に強い日本、兵庫づくりに尽くす」とそれぞれ意気込みを述べました
末松会長「参院選は公正な選挙、民主主義をかけた戦い」
閉会に当たり、松本しゅうじ県連副会長(神戸市会議員)の発声でガンバローコールを三唱。参院選必勝を祈念しました。

終了後、末松会長ら県連役員が記者会見。参院選に向けた決意を問われた末松会長は「心を合わせて前を向いて戦っていく」と意欲を語るとともに、「公正な選挙が貫かれているかが重要。2馬力選挙などやったもの勝ちであってはならない。民主主義を守る戦い」と位置づけました。
また、兵庫県政の評価について、「(昨年の県連大会で述べたように、齋藤知事には)大きな正しい決断をしていただくことを願うという気持ちは変わらない」と語りました。

(終了後に新役員が記者会見を行いました)